後援会(こうえんかい)とは

東京都立両国高等学校・附属中学校の保護者と教職員による組織であり、一言で言えば、「学校と生徒のサポーター」です。

本校にはPTAがなく、学校教育方針に基づいて教育活動に協力することに焦点をしぼり、学校と家庭間の連絡をはかりながら、以下の3点に留意して学校と生徒を支援しています。

 ・学校の教育方針に則り、学校が実施する教育活動を支援する。

 ・学校の教育活動を通じて、生徒の成長を支援する。

 ・学校と家庭を繋ぐ役割を果たす。

 

【後援会の歴史】

「後援会」の前身は、旧制府立第三中学校の父兄会です。

関東大震災後の1925(大正14)年に府立三中父兄会が、学校に対する資金の援助を目的として発足しました。

三中父兄会会則には「本会ハ東京府立第三中学の教育方針ニ準拠シテ其ノ事業ヲ援助シ兼ネテ学校ト家庭トノ連絡ヲ図ルヲ以テソノ目的トス」と定められています。父兄会の目的は現在の後援会会則と全く同じです。

 

府立三中は、都立第三中学校、都立第三新制高等学校時代を経て、1950(昭和25)年に現在の都立両国高等学校となり、父兄会の組織はそのまま継続しておりましたが、昭和24年に三高父兄会とは別に三高PTAが組織されました。その後、1953(昭和28)年に両組織は一体化して、現在の「後援会」がうまれ、現在に至っております。

 

【後援会のあり方】

後援会活動は、いわゆるPTAとは異なり、学校活動をサポートすることが目的のボランティア活動です。理事の方々には、『できる方が、できることを、できる範囲で参加していただく、強制感や義務感はそこには一切ない。』ことを念頭に、各活動に参加いただいています。

後援会は「チーム両国」の3番目のメンバーです。

学校活動の主体は学校と生徒であり、我々保護者はその後方で支援する立場です。中学校・高等学校ですから、小学校のように保護者が前面に立ち目立ってサポートするよりは、大人への階段を登り始めている生徒たちの自主性を育むことを意識し、あくまでも「後援」でいることが望ましいと考えます。

「学校が生徒のために行う活動を後方で支援する」というのが我々の立場ですし、後援会の目的です。学校の教育方針を尊重し、教育活動を理解の上で、同じ一つの学校に子ども達が通う保護者が後援会員として相互に協力し合い、仲良く楽しく、できることを、できる時に、できる範囲で参加、活動していただきたいと思います。

理事の方々の『参加したい。』というお気持ちで成り立つ活動ではありますが、あくまでもお仕事やご家庭のことを優先していただき、時間が合えば参加していただくという感覚でその余力、空き時間で活動していただきたいと思います。

どなたかお一人とか、数人がその時必ずいないとできないといった企画や進め方は後援会活動としては避けるように運営しており、「できない」とか「都合が悪い」といったことで、責任を問われたり、自身が萎縮したりすることがない、あくまでもプラスアルファの場でありたいと考えております。

より多くの保護者の方々に後援会にご参加いただき、多くの理事が有意義な時間を過ごしつつ、、後援会員の方々とともに学校活動をサポートできることを目的として、これからも取り組んでまいりたいと思います。

  

【委員会活動】

後援会には進学支援、制服リサイクル、ホームページ(HP)、両国祭対策という4つの委員会があります。

進学支援委員会

年3回学年別(高1~3)に保護者の方を対象とした講演会を開催しています。講師は先生や卒業生保護者の方にお願いしています。

内容は受験に際しての親としての心構えや受験に向けての過ごし方等、受験生を持つ親にとって非常に有意義なものです。講師の先生方の誠意と熱意に満ちた講演を聴取するため、毎回次とも100名を越える保護者の方が参加されています。

制服リサイクル委員会

在校生や卒業生(中学から高校に進学すると、男子は上着のスナップボタンがホックに、女子は制服のラインがピンク系からブルー系に変わります。)から不要となった制服を回収し、年1回(例年10月)、頒布会を開催しています。

制服回収は、体育祭や文化祭、卒業式等の際に受付ブースを設置し行っています。


ホームページ委員会

体育祭や両国祭等の学校行事を取材し、記事を作成、後援会ホームページに掲載します。

取材や記事作成というと大変な感じがしますが、30名程度のメンバーで分担して実施しており、負担感は感じません。また、技術的な部分について長けた方もいらっしゃるので、そちらの面での心配もありません。撮影機材についても普通のデジカメで大丈夫です。

両国祭対策委員会

例年9月中旬に実施される両国祭(文化祭)において教室1室をお借りし、後援会ブースを設置しています。保護者の視点から学校のPRや生徒の生活を紹介しています。進学実績や両国生の通学エリアの展示、クイズラリー等、幅広く実施しており、両国への進学を希望される家族連れの来訪者が多いのが特徴です。